2016年2月3日水曜日

焦点 終

居酒屋の二階。

焼酎の水割りを飲んでいる師匠の前に座らせてもらう。

鶴瓶噺を独り占め。
そして芸論を。

飲みながら醒めていく感覚。
『そうか』
何かが生まれる予感。

「俺ももっとオモロなりたいわ。ほなな」
師匠がお帰りになる。

場が静まる。

始まりがあれば終わりがある。
終わりがあれば始まりがある。
つまり始まりと終わりは同じようなものだ。

そう、今がスタート。
何だか走りたい気分。

居酒屋から飛び出した僕は東北沢で徒歩になる。

翌日分かりやすく坊主にし、翌々日相模原で負ける。

こんなオチはいらない。

世の中回り持ち。
飽きずに繰り返す。

新たなステージへ。

奇妙に。