2010年12月30日木曜日

終わり


今年も終わり。
長いようで、あっという間の一年だったなどと、ありきたりな感想を、思い浮かべた自分に腹が立ち、あっという間の様な感じもしたが、意外と長かったんじゃないか、と思うことにした。


毎年恒例の忘年会を、今年から始めることにした。
記念すべき第一回目は、我が家で行われた。
狭い家の中に、
大先輩、
先輩、
ほぼ同期、
後輩だけど芸歴は先輩、
後輩だけど人生の先輩、
大後輩
が集まった。
僕を入れると七人。
座れないので、仕方なく『立食パーティー』となった。


各自が、
自分の生まれ年のワインを持ち込み、
チーズをフォンデューしたり、
リッツにオンしたり、
スパゲティをパスタにしたり、
お米をリゾットしたり、
ストーブを暖炉にしたりと、
大オシャレだ。


最初の五分は、
その雰囲気にピッタリな、ジャケットやスイーツの話で盛り上がったが、
残り三時間は、
今年の反省、
日々の苦悩、
漠然とした将来の不安、
世間の冷たい目、
糖尿病や痔についてなど、
大いに涙した。


皆さんの涙が枯れたところで解散。


残ったものは、床に大量にばらまかれたリッツのカスと、汚れた食器たち。

よし来年は和民にしよう。


皆さん今年一年ありがとうございました。

2010年12月25日土曜日

通販




新幹線で、地方の仕事に行くときの楽しみは、もちろん座席の前にある通販カタログだ。
あれこれ、チェックしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまう。

先日、読んでいて気になったのは、昔からよく見る
『保温インナー』だ。
雪山でエベレスト登山隊が、そのインナーのみを着て、笑顔で腕組みをしている写真のアレだ。
たしか子供の頃から、色んな雑誌に出ていたのだが、ちょっと値段が高めで、買うのを躊躇していた。

今回、改めてじっくり読んでみたら、その写真の下にある※印を見て驚いた。

『登山隊が、着用しているのは、特注デザインで、お届けする商品とは異なります』

えっ?
異なる?
違う商品なの?
そんなのあり?
それが許されれば、何だってありですよ。
子供の頃の思い出を返して!

でも、やっぱり気になるので、いつか買います。

どうしよ、薄々なのが届いたら。

そんなストレスを解消してくれる、次の商品は写真の壺だ。
シリコン素材の壺で、その中に日頃のストレスを、大声で吐き出すと、あ〜ら不思議、ストレスがどこへやら。
いくら大声を出しても周りに迷惑がかからない。

なんとこれが、

『売れてます!』

と、書いてあるから、あ〜ら不思議。

これはこれで興味ありだが、進化させて、その壺にストレスを吐き出すと、優しい言葉になって出てくる商品を誰か作って頂けないでしょうか?

例えば、
『ばかやろう!』
と叫んだら、
『もうっ、ばかなんだから!』に
『このハゲ!』
と叫んだら、
『そこの髪の毛の薄いお方!』に
『こんな会社辞めてやる!』
と叫んだら、
『辞める2ヶ月前に辞表出しちゃうぞ!』
など。

まあ、それはいいとして、他にも欲しい商品がいっぱい。
『首に巻いてエアーチューブで、首を伸ばしてくれるマッサージ機』
『ぶら下がり健康器』
『携帯用ウォシュレット』
『全身スッポリ着たまま歩ける寝袋』
『寝ながら本を読める読書用スタンド』
『洗濯機に入れて回すだけで、洗濯機を除菌してくれるスグレモノ』
などなど。

そうだ。いい年してサンタクロースにお願いしよう。

もし届かなかったら、壺に大声で叫ぼう。
出てきた言葉が、
『そこの白長髭の赤い老紳士さん。力強く叩いちゃうぞ!』
だったら、ごめんなさい。

2010年12月20日月曜日

日常




油断していたら、新聞がたまってきた。
毎朝・夕(夕刊は、頼んでないのに勝手にくる。有り難く頂いている)と、届けられるので、3日も読まないと結構な量になる。
無理に読まなくてもいいのだが、やっぱりお金を払っているから、読まずに捨てるのはもったいない。
夜中、一気に読んでいると、朝方玄関から「ガタッ」と音がする。
朝刊だ。また増えた。
ちなみに、今は一週間前のを読んでいる。
これは、もう『新聞』とは言えない。
そういえば、こんなこともあったなぁ、という確認作業だ。

半年前から東京新聞をとっているのだが、なぜか時々、毎日新聞がくる。
多分、悪ふざけで「俺今日、三件違う新聞入れてやったぜ!」などと、遊んでいると思うのだが、
まあ、他の新聞も読めて楽しいので、敢えて苦情は言っていない。
そういえば、最近毎日新聞が入る割合が多くなってきている気がする。
いずれ、毎日新聞だけになる日が来ることを楽しみにしている。

月末には集金が来る。面倒だ。
引き落としにすれば、楽なのだが、何だか勝手に無くなるのは、どうも気分が良くない。
だから、電気もガスも水道も、コンビニに払いに行く。
新聞も、コンビニで払えるようにしてくれればいいのに。

そういえば、PASMOも引き落とし出来るらしいが、やっぱり細かく千円づつチャージしている。
毎回、残高不足じゃないかと、ビクビクしながら『ピッ』とやる。
足りないと赤く光る。
そして、僕の頬も赤くなる。
さらに、これを書いてて、今また赤くなった。

一度、一万円をチャージしたことがあったが、驚くほど快適だった。
しかし、勇気がなくて、その一度きり。

そんなことより、PASMO自体に、残高がいくらかわかるように、のせてくれればいいと思いませんか?
それぐらい出来そうなもんだけど。

まあいい、新聞だ。
うちは、インターホンがないので、誰がピンポンしても、まず出ない。
変な勧誘が来たら面倒だからだ。
ある日、集金らしき人が来たが、とりあえず居留守。
最初は、
『ピンポーン、ピンポーン』
と、穏やかだが、
しばらくほっておくと、
『ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン』
と、連続ピンポンだ。
さらに、ほっておくと、
『ピーンポーン、ピンポピーンポーン、ピンポピンポピンポ、ピーンポーン』
と、遊んでくる。
しばらく鳴らなくなったので、帰ったのかと思ったら、

『ピンポーン』

フェイントだ。

あまりに、ひつこいので思い切って出たら、
その人が「あっ、すいません。居ないと思いまして。」

いやいや、居ると思ったから、押したんじゃないのか!
居ないなら、押してもしょうがないだろ!

と、ちょっとムッとして、顔が赤くなったが、
「3ヶ月分たまってます」
と言われ、
顔が青ざめた。

2010年12月16日木曜日

ちなみに




今回会場として使わせて頂いたお店は、早稲田大学近くの『トナカイ小麦店』という喫茶店です。
可愛らしい雰囲気のお店で、
僕はまだ飲んだことがありませんが、コーヒーがとても美味しいです。
そして、僕はまだ食べたことがありませんが、カレーがとても美味しいです。

是非お越し下さい、と言って欲しいと言われました。

来年からは、月2、3回、僕の他にも、若手落語家の会を行います。
頬づえの松之丞くんも出ます。

是非お越し下さい、と言われました。

65分ぐらいのA太郎





先日は、『65分ぐらいのA太郎』に、ご来場頂きました、少数精鋭の皆様ありがとうございました。
そして、来なかった大多数の皆様ありがとうございました。
少数と言えども満員ですよ、満員。

なぜなら会場が狭いからさ!

今回のネタは『時そば』『表と裏』『湯屋番』
この会場は、初めてということもあり、最初はドタバタしたんですが、最後はシーンと静かに終わりまして、良かった反面泣きました。
新作は楽しく出来ましたが、古典は勉強になりました。

『時そば』をやってる最中、楽屋のカーテンが徐々に落ちていき、お客様に「カーテンが気になって、落語に集中できない」 と、苦情がありました。大変申し訳ありませんでした。
しかし、それが一番受けました。

ありがとう。

最後は、65分を越えてしまい、強制的に終了となったので、落ちを聞いてもらうことが出来ませんでした。

今後は気をつけます。

とはいえ、予約をしないでも十分に入れるのに、わざわざ予約をして下さったお客様、ありがとうございました。
また、ネタおろしの緊張感の中、ネタの途中で会場に入ってきたお客様、ありがとうございました。
そして、忙しい仕事を終えて来ていただき、疲れで熟睡されていたお客様、ありがとうございました。
さらに、手伝いに来てくれた、後輩の松之丞くん。
僕の落語の最中は、頬づえをついて、携帯から目を離さなかったのですが、終わってすぐに、肩をそっと叩いてくれて、ありがとうございました。

来月もありますので、また少数精鋭の皆様お待ちしております。

2010年12月14日火曜日

告知

あと6時間後に
『65分ぐらいのA太郎』という、
昔昔亭A太郎が65分ぐらい一人で落語をやるという会があります。
おそらく、7時間5分後には終わると思いますが、まれに7時間後か、7時間10分後に終わる可能性もあります。
いずれにせよ、8時間後には家に帰れるので、皆さん是非お越しください。
また、6時間45分後ぐらいには、休憩もございますので安心して下さい。
珍しく古典をやります。珍しがって下さい。よろしくお願いします。

2010年12月12日日曜日

お詫び

昨日の『新宿末廣亭深夜寄席』に於きまして、私の「面会」というネタでの『チンチン』発言は、いかがなものか、というお客様からのご指摘がございました。
深夜寄席だから、何をやっても大丈夫だという甘えと、年末のフワフワ感があったとはいえ、許されないことだと反省しております。
ただ、「下品」「最低」「二度と見たくない」といった意見の他に、
「よく言った」「それを待ってたんだ」「幸せ」
という意見があったことだけは、報告しておきます。
なぜそのようなことを、言ってしまったのか、今となっては思いだせないのですが、嫌な思いをなされた方には、謹んでお詫び申し上げます。
今後は、三回に一回ぐらいにしておきます。
お詫びといってはなんですが、先日酉の市の見せ物小屋でもらった、ヘビの皮の写真を添付させて頂きます。

2010年12月10日金曜日

休み

さあ、恒例の大型連休がきた。

皆さんにとっては、嬉しいかもしれないが、僕にとっては死活問題だ。
つまり、仕事がないということは、仕事がないということだ。
だからといって、何もしないといったらそうでもない。
もちろん、古典の稽古や、新作のネタ作りや、踊りの稽古、
はたまた、勉強のための読書や映画鑑賞、
さらに、漫画やテレビや睡眠や飲酒など、やることはいっぱいだ。
要するに、休みじゃないといえば、休みじゃないが、金銭的には休みだ。
休みのときの楽しみといえば、皆さんもそうだと思うが、もちろんヒゲを伸ばすことだ。
今回は、どこまで伸びるのやら。
いつか、あのヒゲの方の落語家、などと呼ばれてみたいものだ。

また、たまに掃除に夢中になることもある。
洗濯槽クリーナーや、お風呂のジャバなどのCMをみていると、まんまとやってみたくなる。
いつも思うのだが、それらをやって、汚れが出なかったら、喜んでいいものなのだろうか。
汚れが出ないということは、おそらく綺麗だったんだろうが、もしかしたら効果がなかったんじゃないか?とも思う。
逆に、汚れがもの凄く出たら、やったかいがあったとは思うが、今までこんなに汚かったのかと膝を落とすことになるだろう。
そんなことを考えたら、水道の蛇口は?シャワーの中は?
などと、いきすぎて心の中に汚れがたまってしまうので、その汚れを吐き出させてくれるスモークチーズを食べて、今日も眠るのである。

2010年12月6日月曜日

さわやか



2日と5日に、上野広小路亭で、兄弟子の健太郎兄さんの代演。
さわやかに楽屋入りと思い、靴を脱いだら違和感が。
右足の人差し指が見えている。
まさかと思い、一度上を見てからもう一度下へ。
やっぱり、見えてる。

いや別にね〜。
だからってね〜。
気にしないけどね〜。

駄目だ、恥ずかしい!
帰るか?

いやいや、もういい大人だ。
セロリだって食べられる。
ポン酢の良さだってわかる。
なにより、知恵がある。
靴下の先をそっと伸ばして、足の裏側に折り返し、なにげない笑顔で後輩に挨拶、さっと奥へ行って靴下を脱ぎ捨て、足袋をはく。

さわやかだ。

ちょうど、寄席の下には、毎日が閉店セールの衣服店がある。高座が終わったら、そこで買おうと思いながら演った『悋気の独楽』
ありがとうございました。
高座が終わり、お店へ。
安い!靴下一足60円。
せっかくだから、きりが良いところで、五足買って300円。
安くいっぱい買えて、これはまさに「雨降って地固まる」かな、なんて早速はいてみたら、

薄い!
スケスケ。
限りなく透明に近いグレー。

さわやかじゃない!
仕方ないので、上からもう一足。
まだだ、もう一足。まだだ、もう一足。まだだ…
ということで、一足300円でした。

上野広小路亭2日間ありがとうございました。

2010年12月3日金曜日

ラーメン屋




先日、近所に新しくできたラーメン屋に行ってきた。
僕は、そんなにラーメンが好きではないのだが、ラーメンライスは好きだ。
つまり、ラーメンをおかずにご飯を食べるのが好きなのだ。
これは、かなりのカロリーと、店長の複雑な笑みと、ラーメン通の「ふん、素人が」という声を、覚悟のうえだ。
もちろん濃いラーメンがご飯に良くあう。
ただ、その日は何だか「さらっと食べたいのさ」と思い、
"塩タンメン"を頼んだ。
しかし、出てきたのは、あっさり塩ラーメンの上に、肉野菜炒め定食の、あの肉野菜がどっさりのっているボリューム満点の一品だ。
さらっとのつもりが、肉野菜の誘惑に我慢できずに小ライスを追加。
これじゃまるで、肉野菜定食ラーメンセット、ライス少なめだ。
ひとまず、ラーメンを無視してもくもくと、肉野菜定食ライス少なめを食べる。
「うまい定食だ」
あまりに、もくもくだった為だろうか、
店長が思わず「どうですか、お味は?」と、聞いてきた。
普段なら、はにかみながら「エヘッ」と答えるのだが、その時は肉野菜炒め定食ライス少なめに浮かれていたのだろうか、つい「近所にいい定食屋ができて、嬉しいです。また明日来ます」と言ってしまった。
そのとき、店長が「エヘッ」と言ったのを、僕は聞き逃さなかった。
翌日、約束通りお店に行くと、
『体調不良の為、お休みさせて頂きます』という張り紙が。

えっ?

俺が行くって言ったから?
そんなに来て欲しくなかった?
定食って言ったから?
もくもく食べたから?
十円玉いっぱい出したから?
うそ、俺のこと嫌いなの?
へんに優しくしないでよ。

わかった、もういい。天下一品に行きます。

2010年11月30日火曜日

そば屋








先日、昼前に近所の立ち食いそば屋へ行こうと、歩いていたら、いきなりお尻を後ろから何かで突かれた。
飛び跳ねて、その勢いで半回転すると、そこには、杖を持った八十歳すぎのお婆さんが立っていた。
「どうして、杖でお尻をつくんですか?」と聞くと、
「そんなことより、家がわからかなくなったので、探して欲しい」と言うのだ。
「じゃあひとまず、お巡りさんに聞いてみましょう」ということになり、そばと出汁をおあずけにして交番へ。
交番が近づくとお婆さんが、
「どうして、こっちに向かってるんだい?家は反対方向よ」
と言うので、
「家がわかったんですか」と聞くと、
「もちろん」と答えた。
「それじゃあ、僕はこれで」と、そば屋へ戻ろうとすると、
「花より団子か」と僕の手を引っ張った。
仕方ないので、ネギとワカメをおあずけにして、お婆さんを家まで送ることにした。
途中話を聞くと、このお婆さんは八十五歳で、身よりもなく、そして最近飼っていたネコが死んでしまい落ち込んでいるのだそうだ。
ネコの名前はポン太 だそうで、やたらと僕に「ポン太って格好いい名前でしょ」と聞いてくる。
しかし、僕は正直に「ポン太が、格好いいかどうかはわからないです」と答えると、しばらく沈黙が続き、10分後玄関前に到着。
「上がっておいき」と言われたが、
「さすがにそれは」と断った。
すると「それならば、高尾山に登ったらどう?今はとっても紅葉がきれいよ。昔は、この時期になると毎年登っていたんだけど、今は足が悪くてね。だから、代わりに登ってきてちょうだい」と言いはなった。
それならばの意味がよくわからなかったが、仕方ないので、イカ天と唐辛子をおあずけにして、高尾山へ。
山登りは結構好きで、前座の頃後輩何人かと、いくつか山を登ったことがある。
後輩はどうかわからないが、僕は楽しかった。
そんなことで、あっというまに頂上へ。たしかに紅葉が綺麗で、すがすがしい気分だ。
浮かれておみくじを引いたら「凶」がでた。なかったことにして、もう一度引いたら、また「凶」がでた。なかったことにして、もう一度引いたら、やっと「大吉」が出た。
「凶」2枚より「大吉」1枚のほうが強いと、自分に言い聞かせて下山。
帰ってきたら、お婆さんが駅をウロウロしていたので、報告したら、そっけなくミカンを2個叩きつけられた。

そして、そば屋はもう閉まっていた。




2010年11月28日日曜日

先日と昨日

先日、春馬師匠に呼んで頂き草加で仕事。
出演は、他に柳橋師匠と、前座の翔丸くん。
会場に着くと、ペロッと「パリポリくん」が出迎えてくれた。
子供のくせに、草加せんべいを愛する渋い奴だ。
一見すると、自分の顔ほどある大きなせんべいを持っているようだが、実は腕が相当長いのだそうだ。
そんな彼が僕の「悋気の独楽」を聞いたあと、出してた舌をそっとしまった。
ありがとう。
そして、昨日は遊喜師匠に呼んで頂いて国分寺で仕事。
毎月やっている「ギー寄席」という落語会だ。
会場は地下にあるライブハウスで、隅にはドラムセットが置いてある。
せっかくなんで、叩きながら演ってみたのだが、お客さんから「噺が聞きづらいから、叩かないでくれ」と言われた。そこで急遽ネタを変更し「悋気の独楽」と「表と裏」を。
ありがとうございました。

2010年11月26日金曜日

勉強

先日、前座の頃からお世話になっている東京ボーイズの仲八先生主催の「ナカハチライブ」にお邪魔させて頂いた。
今回は東京ボーイズ結成40周年ということもあり、ナイツさん、昇太師匠、なぎら健壱さん、高田文夫先生と豪華なゲストだ。
兄弟子の桃之助兄さんと、勉強というか、純粋に楽しみで行ったのだが、開演前に突然仲八先生から 、面白く場内アナウンスをして欲しいと頼まれた。
さっきまで愉快な自分はどこへ消えてしまったのか。
お腹が痛い。
ウォシュレットがない。
嫌な予感。
的中。
色々考えた結果、マイクのスイッチが入ってなかったということにした。
まあ、そんなこととは全く関係なく会の方は大盛り上り。
東京ボーイズ先生結成40周年おめでとうございます。

2010年11月24日水曜日

月と太陽

うちの部屋は、全く陽が入らない。
朝か昼か夜か、晴れか曇りか雨かが全くわからないのだ。
だから、朝起きる度に「あっ、寝過ごした」と思い、玄関のドアを開けたときに「あっ、雨だ」と気付くのだ。
これは、夜に部屋を決めてしまったからなのだが、別に気にしていない。
だって、朝か昼か夜か、晴れか曇りか雨か、
はたまた、赤か青か黄色か、赤か白かロゼか、
それとも、リンゴかアップルかアポーか、みかんかオレンジかオゥレンジか、
かといって、電子レンジかオープンかチンか、リモコンかチャンネルかそこのほらそれか、
そして、部屋かYシャツか私か、酒か涙か男か女か、
まして、ジョンかFかケネディかなんて、全く知らなくていいのだ。
暗くなったら外に出ればいい。太陽があたたかく迎えてくれる。
さあ、頑張って引っ越そう。

2010年11月22日月曜日

お詫び

先日の『ねじ回しの会』のエンディングに於きまして、私のズボンのチャックが開いていたと、お客様からのご指摘がございました。自分の高座が終わり安心しきっていたとはいえ、許されないことだと反省致しております。この件で、見に来て頂いたお客様、関係者の皆様、出演者の皆様、チャック業界の皆様、チャックを愛してやまない水沼様、閉めて欲しそうにしていた僕のチャック様、そして心の準備が出来てないのに表舞台にたった僕のパンツ様には多大なるご迷惑をおかけ致しました。謹んでお詫び申し上げます。
今後も開けていこうかと思っております。
お詫びといってはなんですが、先日酉の市の見せ物小屋でもらった、ヘビの皮の写真を添付させて頂きます。

2010年11月21日日曜日

新作ねじ回しの会




昨日は、両国亭で「新作ねじ回しの会」
前座の頃から続けている、新作落語の会だ。
実は毎回微妙にタイトルを「右ねじ回しの会」「まだねじで回すの会」などと、変えているのだが、誰も気付いてくれないので、変えていないということだ。
今回で12回目。
ネタ作りをするときは、毎回自分の人生を振り返る。そして、いかに自分がつまらない人間かを思い知らされる。
才能がないくせに、毎回違うパターンの噺を作ろうと思っている。そして、言葉だけじゃなく形で笑わせる噺を作りたい。新作の会というのは、その場だけの噺になりがちだが、ここがゴールではなく、スタートにしなければいけないと思う。
と、まあ生意気なことを言っていますが、全部言い訳です。すいません。
両国亭の客席の真ん中には、なぜか太い柱があり、その裏には相撲をとっている力士の像がある。
明らかに邪魔だ。
彼らは、いつ見てもがっぷりだ。
会が終わりぼーっと、彼らを見ていたら 、ふと「お前らが邪魔なんだよ」という声が聞こえてきた。
そうだったのか。
確かに彼らが先だ。
相撲をとっている時に、落語なんか聞かされたら、たまったもんじゃないだろう。
今まで邪魔だと言ってすいませんでした。
両国亭には、力士の血と汗と涙と油が染み込んでいるのだ。
ビバ スモウニン。

2010年11月20日土曜日

ざる



以前、後輩と行った日光で見た『見ザル、聞かザル、言わザル』
見ザル「私、あなたの悪いところ見ません」
聞かザル「私、あなたの悪い噂聞きません」
言わザル「私、あなたの悪い所も悪い噂も全部聞いてますが、絶対言いません」 こいつ、絶対我慢出来なくて言うだろうな。
さあ、明日はネジ回し新作会。言わザルは、やめて下さいね。

2010年11月19日金曜日

メキシコの空

メキシコから帰ってきてから、どうも体がだるい。
ありきたりの時差ぼけかな。
確かに日本とメキシコの時差は15時間。そして、飛行機でメキシコまで約15時間。つまり、日本を出発した時刻にメキシコに着くのだ。よくわからない。よくわからないけどそうなのだ。
だから、飛行機の中で、ハニカミながら言ったあのビーフもチキンも、心の中で何度も練習したあのコークもビアーも、全部がなかったことになるのだ。
だから、メキシコでは元気だったのだが、日本に帰ってくるときには、あのハニカミが倍ハニカミになって、僕の体にはにかんでくるのだ。
だからお休みなさい。
ビバ、タコス。

2010年11月18日木曜日

メキシコの前




そういえば、先日仕事でメキシコに行ってきたのですが、
なぜ日本で仕事がないお前が、メキシコなんかで仕事があるんだ!とか、
なぜ日本の伝統芸能を見せる為に行くのに、新作をやっているお前なんかが行くんだ!とか、
1ヶ月しか稽古していないお前の踊りのどこが伝統芸能なんだ!とか、
よりによって、なぜAの紋の入った着物を持っていったんだ!とかは、
どうか聞かないでやって下さい。テキーラ。

2010年11月17日水曜日

夕刊フジ落語会


今日は練馬で仕事。珍しく2日連続の仕事。18時練馬文化センター入り。
この時間の仕事はテンションの上げ方が難しい。昼間に何か他のことをやっていても、なんだか夜の仕事のことが気になるし、かといって何もしてないと驚くほど普通の人になってしまう。
そんなことを言っていると、夜勤の方々に乾いた雑巾でお尻を拭かれそうだが、さらにそんなことは言ってられない。
今日は、うちの師匠、喬太郎師匠、喜多八師匠が出る大きな会だ。
緊張感たっぷりの中、僕が高座を終えた後、喬太郎師匠が、僕のマクラ(僕がうちの師匠に、リュックサックを背負って自転車に乗る芸人はろくなもんにならない、と言われたこと)を受けて、リュックサックを背負って高座に上がってくれたのだ。恐縮と幸せ。ありがとうございます、すいません。
次は、馬に乗る芸人はろくなもんにならない、というマクラを振ってみようかと思います。

2010年11月16日火曜日

たましん寄席


今日は府中で仕事。朝11時半、府中駅に集合。11時半で早いなんて言ったら、サラリーマンの方々に髪の毛を引っ張り回されそうだが、やっぱり早い。
眠そうに会場入りし、楽屋のトイレに入った途端目が覚めた。愛しのウォシュレットだ。
今日の高座はうまくいきそうな気がする。
僕と彼との出会いは、以前に住んでいたプレハブアパート。どういう訳だか入居したときから取り付けられていたエリートの彼に対して、はじめ僕は馴染めずにいたが、今では肩を組んで歩くほどの親友だ。
残念ながら今のアパートにはついてないが、すっかり軟弱になった僕は、ティッシュを濡らして拭くほど甘えん坊になってしまった。
使っていていつも思うのは、奥はどこまで洗えばいいのか?ということだ。
なんてことを考えながら『たらちね』を演りました。
皆さんありがとうございました。

2010年11月14日日曜日

メキシコの夜

みなさん、メキシコから無事に帰ってまいりました。
これでいままで通りブログを続けられます。