昨日は、両国亭で「新作ねじ回しの会」
前座の頃から続けている、新作落語の会だ。
実は毎回微妙にタイトルを「右ねじ回しの会」「まだねじで回すの会」などと、変えているのだが、誰も気付いてくれないので、変えていないということだ。
今回で12回目。
ネタ作りをするときは、毎回自分の人生を振り返る。そして、いかに自分がつまらない人間かを思い知らされる。
才能がないくせに、毎回違うパターンの噺を作ろうと思っている。そして、言葉だけじゃなく形で笑わせる噺を作りたい。新作の会というのは、その場だけの噺になりがちだが、ここがゴールではなく、スタートにしなければいけないと思う。
と、まあ生意気なことを言っていますが、全部言い訳です。すいません。
両国亭の客席の真ん中には、なぜか太い柱があり、その裏には相撲をとっている力士の像がある。
明らかに邪魔だ。
彼らは、いつ見てもがっぷりだ。
会が終わりぼーっと、彼らを見ていたら 、ふと「お前らが邪魔なんだよ」という声が聞こえてきた。
そうだったのか。
確かに彼らが先だ。
相撲をとっている時に、落語なんか聞かされたら、たまったもんじゃないだろう。
今まで邪魔だと言ってすいませんでした。
両国亭には、力士の血と汗と涙と油が染み込んでいるのだ。
ビバ スモウニン。