久しぶりということもあり、高座はもちろん、楽屋の中も緊張する。
前座さん達は、師匠方に気をつかって働いているので、二ツ目は邪魔なのだ。
居場所がなくウロウロしてると、前座さん達の舌打ちがこだまする。
昔自分がやってたことが、跳ね返ってくる。
まさに、自業自得だ。
そんな中、逃げるように高座へ。
ここで頑張らないと、さらに楽屋の目が冷たくなる。
昨日は、
久しぶりの古典
『たらちね』
今日は、
新作『罪と罰』
終わって、楽屋に戻るのが嫌なので、そのまま客席に下りていき、家へ帰った。
前座の明楽さんが、客席の隅で見ていたらしく、
「兄さん勉強させて頂きました」
と、メールが来た。
「どうだったかな?」
と、返信したが、
それっきり返信はない。
なるほど、そういうことか。
昨日は、再び末廣亭に戻り、
東京ボーイズ先生主催の『東京ボーイズの金曜日・2』に、出させて頂く。
お二人は、今でも新ネタを作っており尊敬する。
オープニングで、仲八郎先生が、僕の名前を
『春風亭A太郎』
と、紹介。
当然のごとく、お客さんは間違いに気づかない。
そして、不思議と僕も違和感がない。
この現実を受け止めて、さあ頑張ろう。
客席に、末廣亭のお席亭が座っており、僕の高座を見てくれていた。
終わってから、笑いながら「いや〜、やっぱり落語は人間性が出るね」と、言って頂いた。
誉め言葉と受け取らさせて頂きます。
さあ、今日はトナカイ寄席です。
このような時期なので、前座の頃やっていた、柔らかい噺をやってみようと思っています。
よろしくお願いします。
27日(日)
14:00〜65分ぐらいのA太郎
出演/A太郎
料金/¥1000(学生¥800)
※ワンドリンクつき
場所/トナカイ小麦店