また財布を無くす。
お金がなく、改札を通れないので、駅員さんに『翌日必ず払います』と一筆書いて出してもらう。
翌日駅に電話してみると、なんと「財布見つかりましたよ」とのこと。
だから無くすんだ。
駅で財布を受けとり、昨日の支払いをしようとして中を見たところ、なんと足りないのだ。
結局昨日はいづれにしろ一筆書かなければいけなかったのである。
楽屋でそんな話をしていると、ある先輩が明細書とギャラの入った封筒を無くしたという話をしていた。
翌日交番に行くと、ちょうどその封筒を届けてくれた方が居て良かったと思い中身を確認すると、明細書の金額よりいくらか少なくなっている。その先輩も封筒の中身を使ったかどうか定かでなかったが、いや恐らく使っただろうと思っていたが、
警官に
「中身間違いないですか?」と聞かれ、
つい「減っています」と答えてしまったそうだ。
その場が変な空気になり、
拾ってくれた方が「いや、取ってないですよ」と言ったので、その先輩がつい「いや、届けてくれたから多少使っても大丈夫ですよ」と答えてしまったそうだ。
すかさず、拾ってくれた方に「だから取ってないって」と怒鳴られる。
なんともいい話だ。
財布にチェーンをつけることにする。