洗濯機が回っているのをじっと見たり、携帯の充電中のランプをぼーっと見たり。
これをやめるかやめないかを考える。
そして、それを考えることを、やめるかやめないかを考える。
ことをやめない。
さて、池袋演芸場終わりで草津温泉らくごへ。
初日の高座を終え、翌日の高座までの空き時間が23時間あるので稽古をしたり、ネタを書いたり。
今回は、引っ越しなどで慌ただしく、たまにはぼーっとしようと、先輩である桂夏丸兄さんが群馬の渋川の実家にいることを聞きつけ、草津から二時間かけて会いにいく。
手ぶらでは悪いので、群馬へ行くのに群馬土産を買ってから行く。
駅に着くと長身細身の兄さんが、スーッと立っている。
てっきりご両親が待ってるのかなと思っていたが、兄さんに聞いてみると実家ではなく、親戚の家が駅の近くにあるとのこと。
また親戚の方々も仕事で家には誰もいないと言う。
これじゃあ東京で兄さんに会ってるのと同じだ。
まあ勝手に来た私が悪いのだが。
兄さんが、近くにあるお祖父様のお墓参りがしたい、というので着いていく。
会ったこともない兄さんのお祖父様のお墓の前で手を合わす私は一体何なんだろう。
さすがにこれで帰らすのは悪いと思ったのか、近所でうどんをご馳走してくれた。
兄さんが店員さんに「夏丸さんですよね」と言われている。
さすが群馬の星。
兄さんが昔話で店員さんと盛り上がってるのを、遠めで正座してじっと見ていた。
私は何をしているのだろう。
そろそろ帰らないと、草津温泉らくごに間に合わないとうことで駅へ。
駅に着くと大雨でなんと電車が止まっているではないか。
慌てて代行バスに乗り、それからタクシーに乗り継ぎなんとか開演10分前に到着。
昨日高座で頑張った分のギャラを使いきる。
私は何をしに行ったのだろう。
ギャラを取り返そうと必死の高座。
お客さんから「夕日を見な、元気が出るよ」と言われる。
しかし翌日も草津は豪雨でした。