前の家の片付けに後輩が来てくれる。
部屋の片付けを始めた途端、羽光さんが家を出て行く。
鯉八くんは何もせず寝転がり、耳掻きをして耳から血を出していた。来てくれたことを感謝するべきか、注意すべきか迷う。
帰ってくれとは言えないの。
後輩の友達が洗濯機を欲しいというので持ってってもらう。
雨の降る中背負っていくらしい。家に着くころには壊れてるだろう。
後輩の中に交じって、近所の敬老会のおじいちゃんが、こっそり電子レンジを持って帰ろうとしている。
あまりに不自然すぎて止められなかった。
片付けが終わると羽光さんが帰ってきた。
「わてこういうの苦手なんや」と。
皆さんありがとう。
帰りによく通った床屋に行く。
引っ越しすることを伝えると、「じゃあ今日はいつもより短めに切るね」と。
サービスありがとうございます。
旅立ちです。