さてもA太郎です。
さてさて、可風兄さんと『静岡・愛知・岐阜四泊五日の落語ツアー』を終え、たまっていた新聞を読みあさり、東京の今に追い付いたところでもって、あの旅を振り返ってみましょうか。
いや、面倒なのでやめます。
いやいや、やっぱり軽く。
全八公演、十五高座。
写真は前回前前回前前前回の投稿と照らし合わせてお読み下さい。
初日、静岡の袋井駅で可風兄さんと待ち合わせ。
お互い東京から行くのに現地集合というのも、のんきで良いです。
ここからの全ての公演は別行動で現地集合。
一人でいるのが楽という二人にとって、ぴったりのツアー。
駅から車で送ってもらい、居酒屋での落語会。
陽気な酔っ払いのお客様の前で二席。
あまりに陽気に酔ってらっしゃった為、二席目には『死神』を。
皆様の酔いが覚めたところで、スッと居酒屋を後に。
可風兄宅へ泊まらせてもらう。
兄さんのお母様が、何を言っても笑ってくれる優しい方だったので、永遠に話続ける。
僕がトイレに行ってる間に『ごめん。おやすみ』という書き置きが。
仕方なく寝る。
翌日昼に愛知の春日井へ。
可風兄さんが奄美大島で知り合ったというジャズシンガーのMIYATAさんにお手伝いして頂く。
十八年間ニューヨークに住んでいて、つい最近日本に帰って来たというパワフルな方。
漫画『ニューヨークで考え中』を紹介する。
お礼に勝川駅近くの和食屋・水徳で美味しい美味しい『ひつまぶし』をご馳走になる。
この『ひつまぶし』のお陰か、春日井の会は楽しく二席。
二席目で『堀之内』をやった勢いのまま、岐阜おばあちゃん(89)の家の一階で兄が経営する敷島珈琲店の落語会へ。
父・母・兄、そしておばあちゃんが勢揃い。
ウケる気がしない。
一席目を終え、着物を替えようとしたが、二着持ってきたはずの着物が一着ない。
高座でおばあちゃんのことを軽くいじったので、仕返しに隠されたのではないかと、ふと思ったが、そんな筈がない。
いや、ある。
いやいや、そうじゃない、春日井の会に忘れてきたのだ。
おばあちゃんが戦後の闇市で手に入れたであろう反物で仕立ててくれた大事な着物。
その動揺からか二席目の出だしでネタを間違えてしまい、父から『がんばれ!』なんて声を掛けられ、トホホです。
打ち上げで兄にご馳走になり、深夜一時すぎにおばあちゃんの家にこっそりと帰宅。
玄関で『遅い』と一升瓶を片手に仁王立ちしているおばあちゃんをなだめて就寝。
といったところで、疲れたので、また後で。