2011年3月3日木曜日

ローマと早稲田



26日は、吉祥寺にある銭湯『弁天湯』で、漫画『テルマエ・ロマエ』とコラボレーションし、銭湯の壁画を富士山から、古代ローマのヴェスピオス火山に描きかえる、というイベントに参加。



出演は他に、エレキコミックのやついさん、銭湯絵師の中島さん、銭湯研究家の町田さん、演歌歌手の森山愛子さん、等々。



そこで、僕に『古代ローマ風落語』をやって欲しいとのことで、半月前ぐらいからネタ作り。



以前から、この『テルマエ・ロマエ』は読んでおり、好きな漫画だったので、嬉しいイベントなのだが、ネタ作りとなるとまた別だ。



すべるのは嫌だ。



元々、面白い漫画なので、これをそのまま落語にすれば、と思われるが、それはそれでかなりのハードルだ。



ひとまず、古代ローマの勉強。
勉強してから、漫画を読むと、また違った面白さが。
皆さん、ぜひ。

やはり、今自分ができる落語の中に、古代ローマの出来事などを入れていった方が、わかりやすいと思い、『古代ローマ風寿限無』を作ることに。



古典落語の改作は初めてで、あまり好きではなかったのだが、勉強になり楽しく作れた。



ギリギリまで、子供の名前の言い立てを稽古し、高座へ。



いっぱいのお客さん。



衣装は、古代ローマのあの白いヤツで、頭に葉っぱを巻き、高座にはコーヒー牛乳。



よし、これで言い訳ができる。



寒いのは承知だが、銭湯だけに温かいお客さんで、何とかうまくやり終えた。



終わって高座を下りると、小学生が近寄ってきて、
「オレはもっと早口にしゃべれるぜ」
と言って、早口言葉を披露してくれた。



誉めたら、浮かれて四つ目の早口言葉に突入したので、途中で手ぬぐいをあげ、楽屋に戻る。



せっかく作ったネタだが、なかなか他では出来ない。
もったいないので、その日の夜の会でやろうと思い、スタッフの方に、
「この白い衣装もらえますか?」
と聞くと、
「後日送ります」
と言われた。
「いや、後日なら結構です」
と、言い残し早稲田へ。



『65分ぐらいのA太郎』
ネタは『ローマ風落語』『浮世床』『時そば』
なんだか、秘密基地という感じでした。
次は、多くの人に聴いてもらえるように、頑張ります。
来て下さった皆様ありがとうございました。



そして今日、東京新聞にチラッと『ローマ風寿限無』が載っていると、鯉ちゃくんから連絡がきた。



ということで、無理やり鯉ちゃくんには、『ローマ風寿限無』やってもらいます。