2013年8月29日木曜日

9月スケジュール

先日は、浅草演芸ホール・円丈らくご塾・あかぎ寄席にお越し頂きありがとうございました。

詳しくは、次回書きます。あかぎ寄席の感想はあかぎ寄席ブログで。

着物一つでシェアハウスへの引っ越しを、無事終えました。

後輩に家の物を全て無理やり持って帰らせたのですが、羽光さんだけは誰もが首を横に振ったので、元の家に残っています。

なぜでしょうか。

そういえば、引っ越し祝いという言葉があると最近知りました。

さてさて、9月のスケジュールです。

よろしくお願い致します。

1〜3・5日
池袋演芸場12時頃出演

2日
新宿文化寄席
落語IN和室
開演 10:30
新大久保・大久保スポーツプラザ3F
当日 400円(定員50名)
昔昔亭 A太郎
古今亭 今いち
お問い合わせ先
施設課03-3232-7701

3・4日
草津温泉らくご

6・8〜10日
国立演芸場13時頃出演
(6日は18時頃にも出演)

6日
笑スペース101
新作落語会
開演 19:00
東十条・カフェスペース101
1500円(チャージ)
三笑亭 可女次
昔昔亭 桃之助
昔昔亭 A太郎
仲 八郎
案内 カルーア啓子 ヤマダン
お問い合わせ先
03-3906-3101

7日
朝・柳若さんに頂いた仕事

昼・成金(仮)プレリュード 第一部
開場 14:30
開演 15:00
西新宿 落語くらぶ(ミュージック・テイト西新宿店)
1000円
昔昔亭 A太郎
桂 宮治
三遊亭 小笑
笑福亭 羽光
瀧川 鯉八
お問い合わせ先
0120-277-902

11〜14日
上野広小路亭12時頃出演

15日
埼玉敬老会

16日
相模原・夢現スタジオ落語会

17日
鷺ノ宮敬老会

21日
『95分か115分ぐらいのA太郎vol・27』
開場 19:15
開演 19:30
渋谷区文化総合センター大和田4階大練習室
1000円
『竹の水仙(ネタおろし)』『宿屋の仇討ち』『山下たかし(新作)』(全て未定)

22日
赤城神社の祭りでかっぽれを踊る

25日
あかぎ寄席
開演19時
赤城神社
1500円
昔昔亭A太郎
立川こはる
神田松之丞
鏡味味千代

28日
昼・風子のAKIBA落語会−昔昔、浦島A太郎は・・・−
開場 13:30
開演 14:00
秋葉原万世庵(電気街口徒歩2分)
前売 1500円
当日 1800円
昔昔亭 A太郎
春雨や 風子
※約18名限定
お問い合わせ先
03-5848-7411(事務局)
taka-rinrin_babypink@dk.pdx.ne.jp

夜・深夜寄席
開演 21:30
新宿 末廣亭
500円
昔昔亭 A太郎
三遊亭 遊里
橘ノ 双葉
春風亭 昇也

29日
埼玉県川越市脇田町103
川越駅東口 川越マイン3F
18時開演
三味線→尺八→旅人→A太郎
049-224-4420

30日
昼・保谷のお寺で落語会

夜・グズグズ寺1周年記念スペシャル あのグズ達が池袋にやってきた
開演 18:30
東京芸術劇場シアターウエスト
前売 1500円
当日 1800円
三遊亭 小笑
神田 松之丞
春風亭 柳若
春風亭 昇也
ゲスト
昔昔亭 A太郎
瀧川 鯉八
お問い合わせ先
03-5909-3080

2013年8月25日日曜日

ピーナッツ

浅草演芸ホールの大喜利で、上品な下ネタを言って、お客様を下品に引かしたA太郎です。

無事着物一つで引っ越しが完了しました。

後輩が家の物全て持ってくれたので助かりました。

また必要な物はその都度買えばいいかなと。

ただ羽光さんだけは誰も持っていってくれませんでした。

なぜ僕が家を出て、羽光が残るのかは、未だに分かりません。

さて、今日の告知です。
よろしくお願い致します。

円丈らくご塾
2013年8月25日
開場時間 16:30
開演時間 17:00
会場 松一会館:世田谷区松原1-52-4
木戸銭
前売 1380円
当日 1780円
春風亭 昇羊
三遊亭 しあわせ
柳家 花いち
三遊亭 玉々丈
三遊亭 円丈
昔昔亭 A太郎

打ち上げ券:500円
終演後30分、缶ビール、チュウハイ、ウーロン茶 で乾杯一人2枚まで

2013年8月21日水曜日

引っ越し

先日の江古田の会のお客様から、御手紙を頂く。

あんなに笑ってくれたんだから、さぞ誉められるだろうと思い読む。

その内容はというと、前回の落語の問題点が三つ、そして美術館へ行って勉強しなさい、さらにご自身のことを評し『物知り顔の愛好家は、芸術の最悪の敵である』と、赤い筆で書かれていた。

笑顔の裏を知る。

これを理由に、着物一つで引っ越しすることにしました。

冷蔵庫・洗濯機・テレビ・ビデオ・レコードプレーヤー・DVD・棚・机・イス・布団・本・漫画・服・靴・ホットプレート・炊飯器・電子レンジ・食器・思い出・羽光などが欲しい方がいらっしゃいましたら、8月中にご連絡下さい。

よろしくお願いします。

45

先日の江古田の会でお客様から差し入れを頂く。

その洋菓子店の手提げ袋には『45』と数字が入っていた。

なぜ45かと言うと、僕のブログを見て先日の独演会に45人のお客さんが来てたのを知り、自分が行けなかったお詫びにと、それに因んだお店を探して来て頂いたんだそうでして。

このオシャレ感。

誕生日に生まれ年のワインを送るような。

ありがとうございます。

ただ本当は44人だったことは、その場では言えませんでした。

縁起が悪いので水増ししました。

ごめんなさい。

まさか、その方も入れての45名だとか。

この見透かされた感。

すべったのに、すべってないような顔をして、楽屋でお茶を飲むが、その手がかすかに震えているような、あの感じ。

さらに、その方は当日昇太師匠の会に行っていたそうだ。

この圧倒的敗北感。

タックルしにいったのに、逆に自分の首がへし折れたようなあの切なさ。

もうしつこいですね。

2013年8月20日火曜日

落語

お客様から『このブログの背景の色が赤なので、目がチカチカして見にくい。私のラッキーカラーの黄色にして欲しい』との手紙が届く。

『それほどまでに読んで頂きありがとうございます。以前黄色にしており同様のご指摘を受け、赤にした次第です。しばらくお待ち下さい』
と返事を書く。

さて18日夜は、昇々くんとの『カトレ落語会』

大入り満員で、当日入れなかったお客様、大変申し訳ございませんでした。

ゲストは笑福亭里光兄さんと、歌手の谷修さん。

この会のお客様は、ありがたいことによく笑ってくれる。

お客さんが芸人を乗せてくれると、芸人はさらにお客さんを喜ばそうと力を出す。

まさにそんな会だった。

素人時代、演芸場に行き生意気にも「俺はこんなもんじゃ笑わない」と思って見ていた自分の後頭部を、今から行って叩いてやりたい。

まあそんなもんか。

ただ、ここのお客様は更に上をいき、谷修さんの弾いてるギターを見ても笑っていた。

さらに僕の高座『文七元結』でも、グッと緊迫感を出す、娘が女郎屋へ身売りをする場面や、文七が川へ身投げをする場面でも、笑いを頂いた。

芸の未熟さを痛感する。

仕方ないので噺の筋を途中で変え、娘は笑顔で身売りをし、文七は元気よく川へ飛び込んで行った。

すまなかった。

打ち上げで、大工の棟梁の方のお話を聞かせて頂く。

そういえば、以前の敬老会でも、戦争時の話を聞かせてもらった。

このような経験を芸に役立てます。

落語界の中だけに閉じこもっていたら、落語界の中だけに閉じこもることになりますね。

まあ、それもそれですか。

ともかく、ありがとうございました。

ただ大工の棟梁が、勢い余って、初体験は吉原だったとの話をしだし、隣の奥様に思いっきりビンタされていたことも付け加えておきます。

2013年8月19日月曜日

ドン

独演会のため読めずに溜まった一週間分の新聞を喫茶店で読む。

今年は暑いんだと知る。

昨日は昼に相模原で柳若さんと落語会。

前日結構長くお酒を飲んだという柳若さんの顔は、全くそれを感じさせないほどの目のくまだった。

柳若さんの高座でほとばしる汗は、四十年熟成された泡盛だ。

味わい深き高座だった。

さて僕の高座。

まずは新作落語。

高座中、明るくよくしゃべるオジサンがいたので、他のお客様をほったらかしにして、二人で焼き鳥の話をする。

ふと見ると、オジサンの足元に茶色の液体が。

今日は僕じゃなくてお客さんか、と思ったがコーヒーをこぼしたらしい。

一時中断し床を拭く。

新作が終わると、オジサンが「そんな分かりやすくて、面白くて、くだらない噺じゃなくて、もっと真面目な噺をやれ」と、誉められたのか、けなされたのかよく分からない言い方をしてきたので、仕方なく人情噺『文七元結』を四十五分みっちり演る。

他のお客様が眠るなか、オジサンに向けて一生懸命やる。

一番良い場面で、まさかのオジサンの携帯が。

他のお客さんが目覚める。

オジサンが電話で話しながら会場の外へ。

もちろん会場の扉に鍵をかける。

『開けろ〜、ドンドンドン』という騒音の中で落語をやったのは初めてだった。

柳若さんと「勉強になったね」とうそぶいた。

柳若さんの「兄さんは『子ほめ』(前座噺)をやるように、『文七元結』をやりますね。そして『文七元結』をやるように『子ほめ』をやりますね」との台詞にセンスを感じた。

皆さんお越し頂き、ありがとうございました。

ゲゲゲ

16日は『浅井企画メディアスクール落語会』

落語を初めて聴くという若い大学生ぐらいの方が多く、また落語の最中飲食の注文可という、なかなかハードルの高い会だった。

弟弟子の喜太郎を引き連れて乗り込む。

まずは喜太郎の高座。
高座中ビールの注文がひっきりなし。
そこはさすが丁稚の喜太郎、すぐさま落語をやめお客さんから注文をとり、自ら厨房に入りビールを作っていた。

一通り注文が尽きた頃、喜太郎の高座時間が終わる。

結局、八五郎が隠居の家に来て、軽いジョークを言っただけの噺になってしまう。

すまん、喜太郎。

続いて僕の高座。

今度はお客さんの尿意と眠気との戦いだ。

対策として途中からトイレにスピーカーを置いてもらう。

そして、学校の先生が寝てる生徒を起こすかのごとく、落語をやりながらお客さんの間を歩き、寝てる人がいたら、肩をそっと叩いて起こす。

歩きながら『面会』を演ったのは初めてだった。

終わってから、喜太郎と二人で「勉強になったね」とうそぶいた。

「世間から見れば落語家なんて、下の下の下ですね。ゲゲゲの喜太郎です」という、先代喜太郎から受け継いだ喜太郎のネタが胸に突き刺さる。

お越し頂きありがとうございました。

2013年8月16日金曜日

アディオス

よろしくお願い致します。

浅井企画メディアスクール卒業公演
福耳落語会
8月16日 金曜日
開場時間 18:30
開演時間 19:00
会場 Live cafe Again 品川区小山3-27-3
木戸銭
1000円
昔昔亭 A太郎
他若手芸人

アンケート

昨日の会でアンケートを書いて頂きました。

ありがとうございます。

何と全員が書いてくれたようで驚きです。

『新作良かった』
『新作こなれれば化けるぞ』
『新作もっと推敲しろ』
『次も新作ネタおろししてみ』
『新作オチを考え直せ』
『新作のタイトルの読み方が分からないが、知りたくもない』
『新作にまた轟さん出したな』
『古典はリズムとテンポが良い』
『古典はリズムとテンポのみ良い』
『野晒しも良かったと、羽光さんに伝えろ』
『可女次さんが稲川にみえた』
『悶絶』
『笑い屋に笑った』
『大勢連れて来てやったんだから、もっと頭を下げろ』
『たくさんネタおろしをしろ。一度聴いた噺は二度と聴きたくない』
『誉めて欲しいか』
『ホール一階の受付で働いています。会は見ませんが、今川焼きを差し入れします』
『オシッコをテレビには、どうせ嘘だろ』
『早く湘南新宿ラインで帰りたい』
『今回は飲み会で行けませんが、次回必ず行きます』
『ネットで今日の会の良さは、あえて書きません』
『浴衣で来たんだから少しはまけろ』
『やっぱり講談の方が良い』
『夏丸さんお誕生日おめでとう』

などなど。

これだけ書けば、どれかに当てはまるでしょう。

おんれい

昨日は

『95分か115分ぐらいのA太郎vol・26』
8月15日 木曜日
開場時間 19:15
開演時間 19:30
渋谷区文化総合センター大和田4階大練習室
1000円
『天狗裁き』『野晒し』『結雛』

にお越し頂きありがとうございました。

お客様が何と過去最多の45名。

3人から始まったことを考えると、感慨深いものがありますね。

『初期の頃から支えてくれた常連の方々』
『目当ての会がないときに来て下さる方』
『江古田の笑い屋の方々』
『ご近所の方々』
『アメフト部の先輩』
『AD時代の同期』
『バイトしてた頃の先輩』
『バイトしてた頃の先輩の友達』
『草津で見たという方』
『師匠のお客様』
『あかぎ寄席のお客様』
『新作を手伝ってくれた作家さんの親友』
『間違って来た方』
『何となく来た方』
『今回だけにしようと決めてきた方』
『落語が大嫌いだという方』
『浅草の公園のおじさん』
『来れなかった方』

そして、相変わらず『初めて落語を聴くという方々』

これだけ書けば、どれかに当てはまるでしょう。

古典ネタおろし『天狗裁き』、新作ネタおろし『結雛』、そして羽光さんに「ようそんなつまらん古典やりまんな〜」と言われた『野晒し』

さすがに二つのネタおろしは疲れますね。

そりゃ寝ぼけてテレビにオシッコかけますよ。

弟弟子の喜太郎、アロハのまま怪談話を三度もやって頂いた可女次兄さん、ありがとうございました。

2013年8月13日火曜日

独演会

先日の上野広小路亭しのばず寄席で、僕の高座中にゴキブリが出る。
お客さんは悲鳴をあげていたが、僕は聴きに来てくれたんだと思い、そのまま頑張る。
しばらくしてゴキブリに「どうだ面白いか」と聞くと「まあまあ」と言うので、仕方なく叩き潰す。

さて15日はA太郎独演会です。

古典ネタおろし一本、新作ネタおろし一本です。

大丈夫なのでしょうか。

よろしくお願いします。

『95分か115分ぐらいのA太郎 vol・26』
8月15日 木曜日
開場時間 19:15
開演時間 19:30
渋谷区文化総合センター大和田4階大練習室
1000円

『天狗裁き』『野晒し』『結雛』

2013年8月9日金曜日

羽化

風邪が治ったていで、街を歩く。

健康について考える。

そういえば、先日の文治師匠の会で、俗曲のうめ吉お姉さんとご一緒させて頂く。

お姉さんの体内年齢はなんと19歳だそうだ。

実年齢は非公開だが。

特に体に気を使ってることはない、とおっしゃっていたが、打ち上げで一杯目にホットウーロン茶を頼んだいた。

思わず「それだー!」と叫んでしまった。

歩き疲れて自販機でジュースを買う。

そういえば、もちを食べて『もちもち』と感想を言うのは、ジュースを飲んで『ジューシー』と言うようなもんだ。

お釣りで五百玉が出ないでイライラする。
なんでかっていうと、私はよく120円のジュースを買うのに620円入れて、五百玉を受け取るからだ。

自業自得だ。

ジュースを飲みながらコンビニに入る。

盗んでないのに盗んだ気になる。

そういえば、店員さんが楽しそうに会話をしているコンビニには、邪魔をしては悪いと思い入らない。

他業他得だ。

一度しか行ったことがない近所の中華屋のオヤジに、ばったり会い「久しぶり、また来てよ」と言われる。

「行けたら行きます」と言う。

落語会あるあるで、お客様が『行けたら行きます』と言うのは『行かない』ということだ。

その常識を覆すために、後日あまり美味しくないその中華屋へ行く。

味は相変わらずだが、帰り際に「また来てよ」と言われたので、「行けたら行きます」と言う。

新たなあるあるを作ってしまった為、また行かざるを得ない。

2013年8月8日木曜日

サクサクラ

先輩で唯一、このブログを読んでくれている桂夏丸兄さんが指をくわえていたので、先日夏丸兄さんと行った敬老会のことを書いてみる。

納涼祭とのことで、二人とも怪談噺。
夏丸兄さんは『もう半分』僕は『皿屋敷』

夏丸兄さんの『もう半分』は怖すぎて、皆さん耳をふさいでいたので、途中から兄さんは機転を利かして口パクでやっていた。

高座終わりで、兄さんが昭和歌謡を唄う。
皆さん懐かんで大声で歌っていたので、兄さんは再び気を利かして口パクでやっていた。

落語家を十年を超えると、このような芸当が出来るのだ。

続いて僕の高座。

新聞で読んだアフリカの格言『お年寄りが一人亡くなると、図書館が一つ無くなるようなものだ』を使ってみる。
一番前に座っていたおじいちゃんが手を挙げて「わしは、スケベな本ばかりじゃ」と叫ぶ。

ジジイに笑いを全て持ってかれる。

中野ケーブルテレビの撮影が入っており、その職場体験で中学生の女の子3人が大きなカメラを構えて高座を撮っている。

その子達に「僕なんか撮るより、後ろのおばあちゃんの顔を撮った方が面白いよ」と言うと、
おばあちゃんが「またまた〜」と笑っていた。

珍しく本音を言ったのだが。

夏丸兄さん、お客様ありがとうございました。

帰り際、先日落語会をやった保育園の園児に会う。

その子が「寿限無寿限無・・・」と寿限無の名前を最後まで言い切った。

「よく覚えたね」
「3日で覚えたよ」
「おじさんは1ヶ月もかかったよ」
「何で大人なのに覚えられないの」
「それはね、大人だからだよ」

2013年8月6日火曜日

心用事火山

風邪を引いたので、治すために年に一回通っている占い師のところへ。

しかし、その店がなくなっていた。

仕方ないので、近くの占いの店に行き『あの占い師がどこに行ったのか』を占ってもらう。

『南東に行けば会える』と言われたので、二駅先で降りてみると、なんとあの占い師の店があった。

入ろううかと思ったが、教えてくれた占い師の方が当たりそうだと思い、引き返す。

そういえば占いといえば、つい新聞で今日の運勢を見てしまうが『今日一日良いことがない。動くべからず』などと書かれていると、ビクッとしてオロオロしてしまう。

せめて次の日の運勢も載せて『今日は悪いが明日は良くなる』などとなっていれば、今日一日は耐えようと思えるのだが。

風邪を治すために、浅草演芸ホールの出番前、近くの公園で稽古する。

浅草には変わった人が多く、その日もハトに餌をあげ、そのハトが餌を食べようと近づいてきた瞬間、持っていた傘を振り回す、という優しいのだか優しくないのだかよく分からないオジサンがいた。

それを見てニヤニヤ笑っていた僕に、オジサンが走り寄ってきて、長々と苦しい現状を語る。

そして最後に、なぜか僕に小咄を教えてくれた。

『関空とかけて味噌汁ととく。そのこころは、どちらも湾(椀)に浮いている』

『イチローとかけて、桜ととく。そのこころは、どちらも最多安打(咲いたぁんだ)』

お腹をグウグウ鳴らしながらの熱演だったので、仕方なくネタ代というていで、なけなしの千円を渡す。

お互い様だ。

早速オジサンに教わったネタを、その日の高座でやったら見事にすべった。

千円を取り返しに行ったのは、言うまでもない。

2013年8月4日日曜日

牛丼の為に噺をつめる

以前も書いたが、私はほとんど風邪を引かない。

なんでかっていうと、明日風邪を引くなと思ったら薬局に行って「明日風邪を引きそうなので、何か売って下さい」と頼みこむからだ。

たいてい店員さんは、危ない人だと思い強めの薬を出してくれる。

しかし、今回は一足遅かった。

先日一人で銭湯に行き、ノーパン・ノーブラで平治会にのぞんだせいだろうか。

一昨日から何だか体が重い。
なんでかっていうと、ポケットに鉛が入っていたからだ。

そして、何だか喉が痛い。
なんでかっていうと、喉に釣り針が引っかかっていたからだ。

さらに、何だか頭が痛い。
なんでかっていうと、頭に矢が刺さっていたからだ。

仕方なく薬局で葛根湯を買う。
五百円につき抽選があるというので引いてみると、店オリジナルのタンクトップが当たった。

着て帰る。

治らないだろう。

今日また大事なパンツを失う。
買っても買っても追いつかない。
これはまるで、買っても買っても追いつかない、というあの現象によく似ている。

結雛

お客様から『お前はトイレの話ばかりして下品なクソ野郎だ』という、あたたかな励ましのお手紙を頂く。
このお客様には、僕がトイレで産まれたことは、あえて黙っておこう。

ということでトイレのことをまとめます。

洋式が好きだが、和式はキレがいい。

近所の居酒屋には、『男性専用トイレ』と『女性専用トイレ』がある。専用、専用とうるさい。

『トイレを綺麗にお使い下さい』と紙が貼ってあるトイレが、元から汚かったので掃除してかえる。

親戚のおばちゃんから、ウォシュレットの乾燥を使うことによって、あんたの芸は一皮むけるよ、と言われる。
深すぎて返す言葉もなかった。

さあ一度水に流そう。

先日、なぜか私が『浅井企画作家セミナー』の講師をつとめる。
特に教えることがないので、アメフトのルールを説明して帰る。
生徒さんから、
『落語家さんでもダジャレを言わない人がいるんですね』
『落語家さんでも短パンを履くんですね』との感想が出た。

という流れで、落語会を開いて頂けることに。

浅井企画の社長さんも来るとか来ないとか。

笑い屋を雇うことにする。

2013年8月1日木曜日

暗苦

新しい出囃子が『二ツ目の上がり』に決まりました。
これでやっと正式に二ツ目になります。

さて最近、自分の歳を一つ上に勘違いしてたことを人に指摘されて知り、一つ若返った気になった。

一年間を返して欲しい。

ブログで自分のことを、おじさんと言っていたが、来年からにしよう。

先日、後輩の明楽の会にゲストで呼んでもらう。
心配で来ていた御両親に「いつもお世話になっています」
と言われたので、
つい「はい、お世話してます」と言うと、
笑いながら「またまた〜」と。

救われました。

笑いっていいですね。

親類が来ると、たいてい笑わない。
以前うちの父が来て、僕の高座中携帯で母親につないでいたこと思い出す。

母親は「間が悪い」と言って電話を切ったそうだ。

明楽の御両親は僕に気をつかってくれ、必要以上に笑って頂きました。

ありがとうございます。

明楽が前座時代、つらく苦しそうに働いていたので、僕は心の中で『暗苦』と呼んでいたことを反省します。

打ち上げで、西荻窪のスリランカカレー屋へ。

あまりに美味しいのでスリランカ人の店長に「美味しすぎますね」と言うと、

「スギタルワオヨバザルガゴトシ」

と言われる。

ご馳走さまでした。

明楽が僕にお世辞で「兄さん石川遼に似てますね。最近石川遼が丸坊主にしたのは、兄さんの影響ですよ」と。

お世辞としては下手すぎて、返す言葉もなかった。

後日行きつけの喫茶店『ジロー』に行く。
そこへ、二日前にメールをしたが返信がない明楽が来た。

逆の立場だったら気まずいと思い、バレずにそっと店を出る優しさ。

それをここで書くあざとさ。

今浅草演芸ホールに出ています。

よろしくお願い致します。