突然羽光さんがチャイムも鳴らさず家に入って来て「飯」と言ったきり、腕を組んで30分座っている。
ひとまず僕は旅に出よう。
戦闘の疲れを取る為スーパー銭湯へ。
くだらない。
久しぶりに体重計に乗ると、3キロ減っていた。
僕はゆるやかに死んでいく。
更衣室を裸で歩いていると、久しぶりに部活の後輩に会う。
そいつが僕を見て「勝った」とつぶやいた。
こちらも負けじと「負けた」とつぶやく。
それにしても男湯更衣室のトイレが、男性用か女性用かを確認してしまう僕がそこにいたのに僕は驚いた。
トイレに単行本が置いてある。
誰かが忘れたのだろう。
裏には図書館のシールが。
タイトルは『自覚』
ないね。
良いネタありがとうございます。
自覚を持って返してきます。
岩盤浴では結構スマホをいじってる人がいる。
そういうのを忘れる為にここへ来たんじゃないのか、という気持ちを、これ以上かいたら溶けてなくなっちゃうんじゃないかというぐらいの汗と共に流し、近所の汚い中華屋で瓶ビールを飲み現実に戻る。