2017年1月8日日曜日

深夜寄席のその後。

昨日は深夜寄席、そして独演会のご予約ありがとうございました。
何とか埋まりそうです、のA太郎です。

終わってから、下僕のA太郎・吉好・喜太郎・音助(下僕じゃない)どもが、女帝・神田蘭姐さんに誘って頂き打ち上げへ。

『女帝が小池百合子になるために下僕どもは何をすべきか考えな』との命令が下ったので、みな必死に案を出す。

『ヌード写真集を出す』という吉好先生の案でまとまり解散。

ちょっと遅くなったので、仕方なく喜太郎とタクシーに乗る。

喜太郎を送り届け自宅に着いたのだが、さあまたやってしまいました。

そう、携帯がない。

恐らくさっきのタクシーに、だろう。

表に出て、公衆電話から自分の番号へ電話をするが反応なし。

ひとまず近所のファミレスで待機。

隣の席のカップルか新婚夫婦なのかが、大声でケンカをしている。

ネタのため聞き耳を立てる。

その間もちょくちょく公衆電話へ行くが応答なし。

二メートル級の着物クソ野郎が、店を出たり入ったり両替したり。

店員さんは怪訝そうな顔で着物クソ野郎を見ている。

隣のケンカが佳境に入ったところで、四度席を立ち公衆電話へ。

180円目でようやく繋がる。

タクシーの運転手さんが出て「さっき乗ったお坊さんですか?この携帯ですね?」と。

面倒なので「はい」と言い、ファミレスまでのお金払うので来て下さい、と告げる。

さて皆さん、そのタクシーがどこにいたと思いますか?

なんと堀ノ内。

さて皆さん、私が深夜寄席で演ったネタは何でしたか?

そう、堀ノ内。

またやってしまった、奇妙なA太郎教。

タクシーがファミレスに到着し、お金とA太郎千社札を渡し、携帯を受けとる。

運転手さんは奇妙に思ってることだろう。

ありがとうございます。

ファミレスで安堵の一服。

時計の針は三時を回っている。

隣のケンカはまだ続いている。

ふと男の方が、僕を見て「お坊さんですか?」と。

再び面倒なので「はい」と答える。

「ちょっと話を聞いて下さい」とのこと。

仕方なくケンカの原因を聞く。

お互いに連絡を取らなかったり、相手が自分をどう思ってるのかが分からない、とそんな些細なこと。

「俺のことがそんなに嫌いなのか?」
「反対に聞きたい、私のことがそんなに嫌いなの?」

時計の針は五時を回っている。

眠たくなってきたので、自称お坊さんの僕は「お互いに好きだからケンカをするのです。まずは握手をして、ありがとう、ごめんなさいと言いなさい」と説法をたれる。

すると、二人は握手をし「ありがとう、ごめんなさい」と言い泣き出したのだ。

また、やってしまったA太郎教。

怖くなって来たので、A太郎千社札を渡し、ファミレスを後にする。

その千社札を見て、二人は再びケンカを始めるだろう。

そんなことは知らない。

やっと眠れる。

おやすみなさい。