昨日は深夜寄席、そして独演会のご予約ありがとうございました。
何とか埋まりそうです、のA太郎です。
終わってから、下僕のA太郎・吉好・喜太郎・音助(下僕じゃない)どもが、女帝・神田蘭姐さんに誘って頂き打ち上げへ。
『女帝が小池百合子になるために下僕どもは何をすべきか考えな』との命令が下ったので、みな必死に案を出す。
『ヌード写真集を出す』という吉好先生の案でまとまり解散。
ちょっと遅くなったので、仕方なく喜太郎とタクシーに乗る。
喜太郎を送り届け自宅に着いたのだが、さあまたやってしまいました。
そう、携帯がない。
恐らくさっきのタクシーに、だろう。
表に出て、公衆電話から自分の番号へ電話をするが反応なし。
ひとまず近所のファミレスで待機。
隣の席のカップルか新婚夫婦なのかが、大声でケンカをしている。
ネタのため聞き耳を立てる。
その間もちょくちょく公衆電話へ行くが応答なし。
二メートル級の着物クソ野郎が、店を出たり入ったり両替したり。
店員さんは怪訝そうな顔で着物クソ野郎を見ている。
隣のケンカが佳境に入ったところで、四度席を立ち公衆電話へ。
180円目でようやく繋がる。
タクシーの運転手さんが出て「さっき乗ったお坊さんですか?この携帯ですね?」と。
面倒なので「はい」と言い、ファミレスまでのお金払うので来て下さい、と告げる。
さて皆さん、そのタクシーがどこにいたと思いますか?
なんと堀ノ内。
さて皆さん、私が深夜寄席で演ったネタは何でしたか?
そう、堀ノ内。
またやってしまった、奇妙なA太郎教。
タクシーがファミレスに到着し、お金とA太郎千社札を渡し、携帯を受けとる。
運転手さんは奇妙に思ってることだろう。
ありがとうございます。
ファミレスで安堵の一服。
時計の針は三時を回っている。
隣のケンカはまだ続いている。
ふと男の方が、僕を見て「お坊さんですか?」と。
再び面倒なので「はい」と答える。
「ちょっと話を聞いて下さい」とのこと。
仕方なくケンカの原因を聞く。
お互いに連絡を取らなかったり、相手が自分をどう思ってるのかが分からない、とそんな些細なこと。
「俺のことがそんなに嫌いなのか?」
「反対に聞きたい、私のことがそんなに嫌いなの?」
時計の針は五時を回っている。
眠たくなってきたので、自称お坊さんの僕は「お互いに好きだからケンカをするのです。まずは握手をして、ありがとう、ごめんなさいと言いなさい」と説法をたれる。
すると、二人は握手をし「ありがとう、ごめんなさい」と言い泣き出したのだ。
また、やってしまったA太郎教。
怖くなって来たので、A太郎千社札を渡し、ファミレスを後にする。
その千社札を見て、二人は再びケンカを始めるだろう。
そんなことは知らない。
やっと眠れる。
おやすみなさい。