私は今、伸三さんに頂いた仕事で南へ南へと向かっています。
伸三さんありがとう。
そう沖縄です。
何年振り何度目かの沖縄です。
離陸し気圧上昇と共に睡魔がきて、気付いたら肩にベットリとヨダレが、のあの状態で、独演会に向け古典落語の『抜け雀』と『耳知り』の目稽古。
一息ついたところで、眠れないし、新聞はもう行きの電車で読み終えたし、特にすることもないので、これを書いているのです。
暇つぶし、いや、『ソーキそばはグルテンフリーだ』とつぶやく自分に対する戒めのため、昨日のあの会合について書いておかなければ、と思ったのです。
もしくは、書かなかったらソバがのびてしまう、と思ったから、でも良いです。
『クリスマスが過ぎたら』
『桜が散ったら』
『夏が終わったら』
が、合言葉のあの会合。
そう『不成金』のメンバーが『歌舞伎町・地下二階・夕方4時・もんじゃ焼き屋』の怪文書を頼りに、昨日集まってしまったのです。
リュウテイメイラク・カツラシンリキ・セキセキテイエータロウ・ヤナギヤフクヨシの4人。
2時間食べ飲み放題。
時間が来たらすぐに帰ること。
なぜなら4人で2時間を越えて話すことはないし、何も生まれないことを各々知っているから。
にもかかわらず、集まって30分はまるで全員初対面かの如く、よそよそしい。
ただただ、鉄板を見つめる4人。
30分が経過し、『納豆もんじゃ』を注文するフクヨシ。
『納豆もんじゃはまだ早い』と吠えるメイラク。
『いや遅い、みんな打ち解けるのが遅すぎる』と嘆くエータロウ。
目を伏せるシンリキ。
これを機に『シンリキの二つ目昇進』『メイラクの鍋ひっくり返し事件』『フクヨシの恋愛事情』『エータロウの遅刻』など、シンリキ以外みな暗い話題で、場が少し明るくなる。
ここで、恒例のプレゼント交換のコーナー。
おじさんの集まりでやる企画ではないことは重々承知なのだが、これが結構楽しいのです。
『何をもらうかではない。何を与えるかが大切だ』
シンリキがそう言ったような気がした。
司会のメイラクがアミダくじを作る。
あの明石家さんまさんの『アミダくじ、アミダくじ』を歌いながら、メイラクの指が動く。
自分で買ったプレゼントが自分の元に来る、というパターンが二度起こり、ようやく四人に笑顔が。
エータロウからシンリキへサングラス。
シンリキからエータロウへ小銭入れ。
フクヨシからメイラクへサングラス。
メイラクからフクヨシへ折り畳み傘。
サングラスが被っただけで、皆子供のような気持ちで笑い酒を飲む。
また夏の終わりに。
この為にエータロウは稼がないといけません。
そして今朝フクヨシから『役者になる』とメールが来る。
これもまた『不成金』
着きました。
沖縄は梅雨です。
『どらえもん』でソーキそば食べて、じゅうしぃライス食べて、テビチ食べて、オリオンビール飲んで明日に備えて寝ます。
そう仕事で来ているのです。
海へ行くつもりじゃなかったのです。